【電子タバコ vs ニコチン治療!】皮肉な禁煙バトルを制したのはどっち?!

2019年4月22日タバコ, 考察編

たばこは百害あって一利なし、加熱式も例外ではない

今や「タバコは健康に悪い」はご周知の通り。タバコは実は体に良いんだぞ!という主張が出てくることは無さそうですが、近年では健康志向な喫煙者を中心に「加熱式たばこ」が台頭してきていたり。

どういうことかというと、加熱式タバコは普通のタバコより有害物質が少ないからマシ!という主張があるんですね。しかし残念なことに、科学的な見解ではまだOKサインは出せない様子。詳しくは以下をザっとご覧いただければ幸いです。

電子たばこ vs ニコチン治療!禁煙できるのはどちら?

といったところで、今回はタバコがらみで“禁煙”をテーマに面白い研究を共有です。参考は2019年にクイーン・メアリー(ロンドン大学)が発表したRCT研究(#1)でして、電子タバコで禁煙できるのか?をニコチン治療と比べたんですね。ザっと中身を覗いてみますと、
 

  • イギリスの禁煙サービスに参加している886名を対象に
  • 参加者をランダムに2つのグループ*にわける
  • 最低4週間は週ごとに禁煙サポートを行う
*2つのグループ
・電子タバコグループ..3ヵ月間タバコの代わりに電子タバコを吸う
・ニコチン代替療法..3ヵ月間パッチやガムなど定番の方法に替える
 

こんな感じです。要はタバコを止めるのに新世代のタバコを使うという何とも皮肉な実験なんですが、それぞれ3ヵ月試したのち、最終的な1年後の結果はというと、

 

  • 電子タバコで18%が禁煙に成功した
  • ニコチン代替療法で9.9%が禁煙に成功した
  • どちらも本物のタバコより満足度は低かったが、電子タバコのほうが満足度、役に立つ感覚は高かった

 

なんと定番の禁煙法よりも電子タバコグループのほうが2倍近く禁煙率が高かったんですね。これは衝撃..。とは言いつつも、この結果の受け取り方には幾つか注意点もありまして、
 

  • 参加者らは元々禁煙プログラムに参加していた=禁煙の意欲がある
  • 実験途中も数週間禁煙のサポートが実施された
  • 電子タバコで禁煙に成功した人の80%は電子タバコにシフトした(79人中63名)

 
この辺りは把握しておいたほうがよろしいかと。つまり止める意思があることが大前提で、おまけに普通のたばこは止められても電子タバコに移っちゃう可能性が高いということです。

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赤羽(Akabane)

まとめると、元のタバコを止めるのにまず電子タバコに移ってみるのはありかと思います。がしかしそのまま吸い続けていてはあまり意味がないので、最終的にはニコチン代替療法などでキッパリやめた方が良いですね。

 

参考文献&引用

#1 Peter Hajek, Ph.D., Anna Phillips-Waller, B.Sc., Dunja Przulj, Ph.D., Francesca Pesola, Ph.D., Katie Myers Smith, D.Psych., Natalie Bisal, M.Sc., Jinshuo Li, M.Phil., Steve Parrott, M.Sc., Peter Sasieni, Ph.D., Lynne Dawkins, Ph.D., Louise Ross, Maciej Goniewicz, Ph.D., Pharm.D,”A Randomized Trial of E-Cigarettes versus Nicotine-Replacement Therapy.“,N Engl J Med 2019; 380:629-637.