あなたは10年以内に心血管疾患を発症するか?フラミンガムリスクスコアを計算してみよう

あなたは10年以内に心血管疾患を発症するか?フラミンガムリスクスコアを計算してみよう

赤羽(Akabane)

今回は「10年以内に自分が心血管疾患を発症するリスクを計算してみよう」というお話です。

あなたは10年以内に心血管疾患を発症するか?フラミンガムリスクスコアを計算してみよう

まず心血管疾患って何?というところですが、具体的には心筋梗塞や冠状動脈性心疾患、狭心症などを含む心臓や血管の病気のことです。こうした疾患は日本人の死因第2位にランクインしていて、将来的にかかる人もかなり多いかと思います。

「自分は大丈夫なんだろうか..?」そう思われた方は、続きをご覧ください。

10年以内の心血管疾患リスクを予測する「フラミンガムリスクスコア」とは

10年以内に心血管疾患にかかるリスクを計算する指標として、「フラミンガムリスクスコア」というものがあります。

これはフラミンガム心臓研究という、有名な長期間の調査データを基に作られていて、大きく次のメジャーを使って測定します。

フラミンガムリスクスコアの算出基準

  • 年齢
  • 血圧
  • 総コレステロール or 悪玉コレステロール
  • 善玉コレステロール
  • 喫煙の有無
  • 糖尿病の有無

で肝心な結果の信頼性ですが、これまでにも「フラミンガムリスクスコアじゃ正確な予想はできない!」として沢山の改訂版が出ているみたいです。

ところが2009年の研究(#1)によると、改訂版を主張する79件の研究を徹底調査したところ、そのデザインや手法に欠陥があるものが多かったようです。結論としても「フラミンガムリスクスコアは未だにゴールドスタンダードとして健在だ」とのことで、効力は十分と言えましょう。

10年以内の心血管疾患リスクを予測するゴールドスタンダード!フラミンガムリスクスコアを計算してみよう

では次に実際の計算方法を見てみましょう。参考はカナダ心血管学会によるドキュメント(#2)です。

10年以内の心血管疾患リスクを予測する「フラミンガムリスクスコア」とは

(#2)を参考に筆者作成。
10年以内の心血管疾患リスクを予測する「フラミンガムリスクスコア」とは

(#2)を参考に筆者作成。

各メジャーの数値からスコアを出していって、最後に合計した結果を算出していきます。そして結果は次の表と照らし合わせます。

10年以内の心血管疾患リスクを予測する「フラミンガムリスクスコア」とは

(#2)を参考に筆者作成。

いかがでしょうか?赤い範囲に入っていたら「リスクが高め」で、黄色っぽい範囲は「ちょっと注意が必要」といった感じです。灰色のゾーンであればひとまず問題はないでしょう。

ちなみにこれと同様のテストが、奈良県の健康長寿応援サイト「すこやかネットなら(#3)」でも受けられるので、今回のスコアと一緒にやってみると自分の大まかな立ち位置が分かるかと思います。

赤羽(Akabane)

心血管疾患には心筋梗塞や狭心症、冠状動脈性心疾患などよく聞く病名も連なっています。多くの人が厄介になる疾患なので、今のうちからコンディションをチェックしつつ、対策していきましょう!

対策にはこちらがお勧めです

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参考文献&引用

#1 Ioanna Tzoulaki, George Liberopoulos, John P. A. Ioannidis. Assessment of Claims of Improved Prediction Beyond the Framingham Risk Score. JAMA. 2009;302(21):2345-2352.

#2 Canadian Cardiovascular Society. FRAMINGHAM RISK SCORE (FRS) Estimation of 10-year Cardiovascular Disease (CVD) Risk. accessed on 13th Sep 2019.

#3 奈良県健康長寿応援サイト すこやかネットなら「フラミンガムリスクスコア」2019年9月13日アクセス。