タバコの喫煙は二型糖尿病のリスクを高める件。

2019年4月1日タバコ, 考察編

 

糖尿病の症状

Diabetes=糖尿病
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糖尿病サイトさんの説明を一部借りますと以下のような症状が出ます。

血管は、心臓から送られる血液を全身に循環させる重要な器官です。糖尿病になると、血管の中は血糖値が高い状態が続きます。血糖値が高い状態は、血管を傷つけたり、血液をドロドロにしたり、さまざまな負担を血管に与えます。糖尿病は、長い時間をかけて血管をボロボロにしていく病気とも言えます。

血糖値が高い状態は、毛細血管だけではなく太い血管にも影響を与えます。大血管障害と呼ばれる、脳梗塞・心筋梗塞など直接命にかかわる病気を引き起こすこともあります。

糖尿病の恐ろしさは「合併症」にあると言えるでしょう。「高い血糖値が続くことで体中の血管を傷つける」、とありますがこれはインスリンが正常に分泌しないことが主な原因です。すい臓から分泌されるインスリンですが、こいつは血中の糖などを筋肉や肝臓、脂肪に送り込む働きをします。要は血中の糖なんかを体の隅々まで運ぶ役割があるのですが、こいつが働かないとどうなるか。血中に糖や脂肪が残ったまんまになってしまいますよね。これが血管にとって負担となるのです。

 

 

ラクニネル


 

 

ヘビースモーカーほど二型糖尿病のリスクが高い傾向に

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2007年に発表されたメタ分析(#1)によると、ヘビースモーカーになるほど二型糖尿病のリスクが高まったと報告されています。

  • 25の前向きコホート研究を選出
  • アメリカ..7、日本..7、スカンジナビアの国..6、イギリス..3、ドイツ..1、イスラエル..1
  • 総参加者は120万人、16~60.7歳
  • 追跡期間は5~30年間
  • 糖尿病の診断は医師の診断、病院診察、自己診断など
  • 次のようなグループ分けがされた
  1. 喫煙者
  2. 非喫煙者
  3. 過去に喫煙歴アリ(実験時は非喫煙)

 

 

ものすごい参加者数ですね。地域も割とバランスが取れています。「昔は吸ってたけどもうやめた」って人にも優しい研究です。結果は次のようになりました。

  • 喫煙者は非喫煙者よりも1.4倍二型糖尿病のリスクが高い
  • 他の要素(運動習慣、BMI、アルコール摂取など)を多く調整していたり信頼性が高い研究でよりこの傾向は強く出た
  • 高齢者(50歳以上)や太っている人(BMIが25以上)はより喫煙の二型糖尿病のリスクが高かった
  • リスクは、ヘビースモーカー>>ライトスモーカー>>喫煙歴アリ>>非喫煙者の順

 

かなりはっきり結果が出ましたね。ヘビースモーカーであるほど二型糖尿病のリスクが高まっていますし、他の要素を調整した後でもこの傾向が出たことから、喫煙が二型糖尿病のリスクを高めている可能性は高いと言えます。因果関係確定!とまではいきませんがなかなか信頼のおける結果です。原因は次のようなものが考えられています。

  • 喫煙はインスリンの分泌を妨げるから
  • 静脈内グルコース負荷試験というインスリン分泌の感度を調べるテストでも喫煙は結果に影響を与えるとされている

糖尿病にかかると通院生活が始まって食事も好きなものを食べられなかったり規制だらけの生活になってしまいます。そんなリスクを考えると、まだ依存が進んでいない方はそっとライターと箱を置いたほうがいいと思います。依存症になってしまいますともう根性でどうにかなる領域ではありません。

タバコはやめておいたほうが良さそうです。

 

参考文献&引用

#1 Carole Willi,Patrick Bodenmann, William A. Ghali”Active Smoking and the Risk of Type 2 Diabetes“,JAMA,Vol.298,No.22,pp2654-2664,2007.

# 「前向き研究と後ろ向き研究」
http://canscreen.ncc.go.jp/yougo/47.html「2018年3月22日アクセス」

# コトバンク「静脈内グルコース負荷試験」
https://kotobank.jp/word/静脈内グルコース負荷試験-767351「2018年3月22日アクセス」

# 糖尿病サイト「糖尿病とは?」
http://www.club-dm.jp/basic/diabetes/complication.html