赤羽(Akabane)
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オリーブオイルがメタボや慢性病対策に最強な一番の理由はアレだった！
オリーブオイル、特にエキストラバージンオリーブは最強の健康油として名高いですが、一体どの栄養素のおかげなんでしょうか？この疑問に対する一つの答えを見ていきましょう。
オリーブオイルが最強の健康油なのは一番アレが関係していた
参考になるのが、2019年にクレタ大学が発表したメタ分析(#1)で、30件の研究をまとめて【オリーブオイルが代謝改善効果を発揮するのは何のおかげなの？】という問題を調べたもの。
そして今回ターゲットになったのは、①オメガ9脂肪酸(オレイン酸)、②ポリフェノール類、辺りでした。オリーブオイルと言えば！の優良な成分ですね。
でこうした栄養・成分が、コレステロール値や中性脂肪、糖コントロール、酸化ストレス、炎症といったリスク因子を改善するのに、どのくらい貢献しているか？という点を、大半がクロスオーバー試験というデザインの実験によって確認されていました。
クロスオーバー試験…同じ被験者で2つの実験グループを入れ替えて行う実験手法
すると結果、こんなことが分かりました。
- 血糖値や中性脂肪、悪玉コレを抑える効果は、オリーブというより地中海式ダイエットがカギだった
- 善玉コレ増加、抗酸化、抗炎症効果だけは、オリーブオイルのポリフェノールがかなり貢献していた
- ポリフェノールの含有量は格別高くなくても効果が得られた
つまり、オリーブオイルの「ポリフェノール」が特に善玉コレステロールを増やしたり、体内の抗酸化・抗炎症効果を高めるのに大きく貢献していた、と。しかも量はあんまり気にしなくても良いみたいですね。
一方で、血糖値や中性脂肪、悪玉コレステロールには地中海式ダイエット全体が効果を発揮しているようでした。地中海式ダイエットではオリーブオイルを使いますが、そこ一点というよりは他の食材との掛け合わせ、ということになりましょう。
ちなみに今回の研究では18~89歳まで幅広い年齢層が含まれているし、健康な人が7割でしたが、メタボやその他慢性病患者も対象になっていたり、かなり一般化できる内容かと思います。
注意点・まとめ
ただこの研究だけでは、①数週間~1年までの実験期間しかない、②直接慢性病の発症リスクを調べたわけではない、といった注意点もあります。
とは言え、2018年のメタ分析(#2)でも【エキストラバージンオリーブで脂質改善や抗炎症効果を発揮する大事なポイントは「高ポリフェノール」だ】との結論になっています。どうやらポリフェノールがオリーブオイルの肝心要なのは間違いなさそうです。
では最後に今回のまとめを見ていきましょう。
- オリーブオイルがメタボや慢性病対策に最強な理由は「ポリフェノール」だった
- 特に善玉コレを増やしたり、抗酸化&抗炎症効果で大きく貢献していた
- オリーブオイル選びでは「ポリフェノール量」はそこまで気にしなくていいかも
こんな感じでしょうか。オリーブオイルのポリフェノールといえば、「ヒドロキシチロソール」や「オレオカンタール」が有名ですね。あの独特の匂いはこいつらが関係していて、強力な抗酸化作用がありますよ。
赤羽(Akabane)
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参考文献&引用
#1 Evangelia Tsartsou, Nikolaos Proutsos, Elias Castanas, and Marilena Kampa. Network Meta-Analysis of Metabolic Effects of Olive-Oil in Humans Shows the Importance of Olive Oil Consumption With Moderate Polyphenol Levels as Part of the Mediterranean Diet. Front Nutr. 2019; 6: 6.
#2 George ES,Marshall S, Mayr HL, et al. The effect of high-polyphenol extra virgin olive oil on cardiovascular risk factors: a systematic review and meta-analysis.. Crit Rev Food Sci Nutr. 2018 Apr 30:1-138.
