朝食を抜くと結局太るの?痩せるの?に現時点で一番信頼できるメタ分析が出ていた件。

2019年6月9日その他ダイエット, プチ断食, 体の仕組み, 考察編

朝食太る?痩せる?論争

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「朝ご飯はしっかり食べないと健康によくないよ!」というのはよく聞く話。この根拠として最も言われているのが、太るぞ!というもの。確かに「朝食を抜く人ほど太っている傾向がある」という研究は結構あるんですが、そのどれもが因果関係を特定できていないんですね。(詳しくは下記をザっと見推奨)
 
 
これを踏まえて、以前の結論は「朝食は抜いても太らない」という程度までしか特定できておりませんでした。議論の行方が平行線な感じ、何ともむずがゆいですね。

朝食論争の命運を大きく変える!現時点最強のメタ分析が発表される

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といったところで、今回はそんな朝食論争の命運を変えるお話を少々。参考になるのが2019年にモナーシュ大学教授らが発表したメタ分析(#1)でして、今までで一番精度が高そうな研究であります。
 

  • 13件のRCT研究を精査(7件:朝食による体重変化[486名,2~16週間] ;10件:朝食によるエネルギー摂取量変化[930名,2~24週間])
  • 大多数がアメリカ、イギリスの実験、1件だけ日本の実験
  • 5件が太り気味、肥満体型のみを対象、その他は標準体型の参加者も含めた体型制限なしの研究
  • 実験のグループ分け、食事の記録については以下の通り
*グループ分け
・朝食グループ..朝食をしっかり食べるグループ
・朝食抜きグループ..朝食を食べないグループ
※カロリー制限などはどちらもなし
*食事の記録方法
ラボで記録する研究もあったが、大半は自己申告制
 

今回の研究では、太っている人だけでなく標準体型の人も射程範囲内。つまり成人であれば今回の結果は参考になるのではないかと。結果は次のようになりました。

 

  • 朝食を抜いたグループのほうが僅かに減量していた!
  • 朝食を食べたグループのほうがより多くカロリーを摂取していた!
  • BMIで調整したところ、朝食抜きによる体重への影響はさほど変わらなかった!
  • 肥満体型のみ対象の研究を除外したところ、朝食によるカロリー摂取量への影響はさほど変わらなかった!
詳しい数値の変化
 

これらの結果を総まとめした内容を、研究チームがこのようにまとめてくれていました。
 

この研究から分かったのは、成人に関して言えば、朝食をしっかり摂ることで痩せるという証拠もなければ、朝食を抜くと太るという証拠もないということだ。更に、朝食を食べると一日の総カロリー量は増え、逆に朝食を抜いても一日の総カロリー摂取が増えるという証拠はない。当研究の結論は、体重管理のために朝食を食べることを推奨している現行のガイドラインに対して疑問を投げかけるものであり、朝食を食べることで結果的にカロリーが増えて太ってしまうのではないかという潜在的な心配さえある。[筆者訳]

 
つまり朝食を食べれば痩せる!なんてこともなければ、朝食を抜くと太る!なんてこともないということ。むしろ今回の研究では、朝食を食べる方がカロリー摂取が増えてしまうことが判明しておりまして、間接的にこれが太ることになるんではないか?と考えられるんですね。
 
 
ただし一方で、当研究にもまだまだ課題が。というのも体重とカロリー摂取量、どちらの研究結果にも大き目なバラつきが見られたんですね。すなわち研究結果に一貫性がない!ことを意味するので、まだハッキリと朝食文化が良いのか?良くないのか?は断定できません。(※【詳しい数値の変化】のI2の%値を参照のこと)

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赤羽(Akabane)

朝食論争はまだ決着がつかなそうですが、少なくとも朝食抜きは汚名返上ではないかと思います。逆に朝食を食べることが絶対的な正義でもないことも分かってきました。個人的には食べるか食べないか?よりも“何を食べるか?”のほうがずっと重要だと考えておりますが。

参考文献&引用

#1 Katherine Sievert, Sultana Monira Hussain,Matthew J Page, Yuanyuan Wang,Harrison J Hughes,Mary Malek,Flavia M Cicuttini,”Effect of breakfast on weight and energy intake: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials“,BMJ 2019;364:l42.