過去最大級の研究でわかった「DASHダイエット」7つの健康効果

2019年3月28日DASHダイエット, 考察編

高血圧に特化した超健康ダイエット「DASHダイエット」

DASHダイエット 健康

当ブログでは世界中の健康なダイエットについてあれこれ書いております。最近では「DASHダイエット」なる食事法を取り上げまして、一言で高血圧の改善に特化したダイエットであります。

大まかなガイドラインを紹介しますと、やはり野菜や果物、全粒穀物をベースに食物繊維を摂りつつ鶏肉や魚からたんぱく質を補給しましょう!加工食品や精製された食品はなるべく減らしましょう!みたいな内容になっております。これは前回取り上げた「健康に良い食事のシンプルな3つのルール」とも一致していて、科学的な同意も得られています。

 

DASHダイエットの過去最大級のメタ分析が出ていたのでまとめてみた。

DASHダイエット 

といったところで、今回はそんなDASHダイエットに関する非常に大規模な研究が出ていたので共有。これは2019年に『Nutrients』誌に掲載されたメタ分析(#1)でして、とにかく規模が過去最大級。現時点でわかっている“DASHダイエットに出来ること”“出来ないこと”“まだわかっていないこと”を分かり易く分別して紹介してくれています。
 

  • 15件の前向きコホート研究、31件のRCT研究を精査
  • 総参加者はコホートから942140人+RCTから4414名
  • DASHダイエットが循環器代謝系の病気リスクや関連マーカーに効くのか?を調べた

 
こうした大規模な調査の結果、DASHダイエットは現時点でザっと以下のような効果が見込めるとのことです。

 

  • 血圧を抑える
  • 心疾患全般発症リスクの低下
  • 糖尿病リスクの低下
  • コレステロール値を抑える
  • 空腹時の血中インスリン値を抑える
  • ダイエット効果
  • HbA1c(高血糖の指数)の減少

 

全体的に心疾患や糖尿病に強い結果になっていますね。これは過去に紹介した「地中海式ダイエットの最大規模メタ分析」に近い結果なんですが、そもそも食事内容が似ているので当然と言えば当然であります。

ちなみにもう少し詳しく結果を見ていくと、現時点では以下のような分類になりそうです。
 

 

効果があると言えそう

  • 血圧の数値全体での改善(収縮期:-5.2mmHg{-7.0~-3.4},拡張期:-2.60mmHg{-3.50~-1.70})
  • 総コレステロール値、LDLコレステロール値の改善(-0.20mmol/L{-0.31~-0.10},-0.10 mmol/L{-0.20~ -0.01})
  • HbA1cの改善(-0.53%{-0.62~-0.4})
  • ダイエット効果(-1.42kg{-2.03~-0.82})
  • 空腹時インスリン値(-0.15μU/mL{-0.22~-0.08})
  • 心疾患全般発症リスクが20%低下(0.80(0.76~0.85))
  • 虚血性心疾患リスクが21%低下(0.79(0.71~0.88))
  • 脳卒中リスクが19%低下(0.81(0.72~0.92))

 

効果があるかもしれないが更なる研究が必要

  • 糖尿病リスク低下(0.82(0.74~0.92))
  • 拡張期血圧の改善(-2.60mmHg{-3.50~-1.70})

 

効果はなさそう

  • HDLコレステロール増加
  • トリグリセライド(中性脂肪)減少
  • 空腹時血糖値低下
  • HOMA-IR(インスリン抵抗性の指数)改善
  • C反応性たんぱく質(炎症のサイン)減少

 

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赤羽(Akabane)

ということでまとめると、DASHダイエットは軒並み心疾患や糖尿病のリスクを下げてくれそうです。さすがベストダイエット賞2位ですね。ただし一方で現時点では効果があるかまだわからないジャンルもちらほら。この辺りは追加の研究を期待しつつ、詳しい食事内容が気になる方は冒頭で紹介した過去記事をご覧くださいませ。

 

参考文献&引用

#1 Laura Chiavaroli, Effie Viguiliouk, Stephanie K Nishi, Sonia Blanco Mejia, Dario Rahelić, Hana Kahleová, Jordi Salas-Salvadó, Cyril WC Kendall, John L Sievenpiper,”DASH Dietary Pattern and Cardiometabolic Outcomes: An Umbrella Review of Systematic Reviews and Meta-Analyses.“,Nutrients 2019, 11(2), 338;.