ジムへ行く?自然の風景をTV越しに眺める?いや、ストレス解消にはやっぱ自然の中を歩くべし!らしい。

2019年10月15日ウォーキング(散歩), その他ストレス対策, バイオフィリア, 認知と五感

ジムへ行く?自然の風景をTV越しに眺める?いや、ストレス解消にはやっぱ自然の中を歩くべし!らしい。

ジムへ行く?自然の風景をTV越しに眺める?いや、ストレス解消にはやっぱ自然の中を歩くべし!らしい。

今回は「ストレス解消にはやっぱり自然の中を歩くべし!」というお話です。
 
 
早速ですが、参考になる研究を覗いてみましょう。
 

ストレス解消には自然の中を歩くべし?を徹底比較した研究によると…

これはルクセンブルク大学が発表したRCT(#1)で、まず90名の大学生を対象に、次の3つのグループに分けたようです。

 

  • 自然の中を歩く:40分程度で歩き終わるコースをゆったり楽しめるペースで歩く
  • ジムへ行く:トレッドミルで40分、ゆったり汗をかかない程度で歩く
  • TVで自然の風景を眺める:ラボ内の小さな部屋でTVの前に座って、自然の中を歩くグループと同じ風景を眺める

 

そして実験前後に心電図、実験後にはストレス反応テストも行なって、参加者らのストレスレベルをチェックしたんですね。
 
 
ちなみにこの実験は、彼らの学校の試験期間と、何もない期間の2パターン(冬と春)でも行われていて、ストレスが大きいであろう試験期間とそうじゃない期間で結果に違いは出るのか?も調べていました。
 
 
すると最終的に50名分のデータが無事に取れて、そこから次のようなことがわかりました。

 

  • どのグループも、実験前よりコルチゾール(ストレスホルモン)が減っていた
  • 試験期間中で、自然の中を歩いたグループで最もコルチゾールが減っていた
  • 何もない期間では、どのグループの効果にも差はなかった

 

まとめると、どの方法でもストレス解消にはなりそうだけれど、ストレスフルな時期には自然の中を歩くのがベスト!だったんですね。
 
 
ただ、急性の一時的なストレスへの対策としては、TVや画面で自然の風景を眺めるほうが良いかもしれません。というのも、同時にこんな結果も得られたからです。

 

  • ジムや自然の中の散歩直後は心拍数が上がっていて、心拍変動の高周波も低下していた(≒交感神経が優位、ストレスからの立ち直りが弱い状態)
  • TVで自然の風景を眺めるグループでは心拍数が落ち着いて心拍変動の高周波も増加していた

 

当たり前と言えばそうですが、動けば心拍数は一時的に上がります。なので一時的にストレスに晒された場合は、何かデバイスを取り出して自然の映像を眺めるに留めたほうが良いのかも…とのことです。
 

注意点・まとめ

ただ注意点もあって、今回の研究結果には季節も影響している可能性があります。例えば、夏から冬にかけてはコルチゾール分泌が減っていく傾向が報告されていたり、季節はストレス反応にかなり影響することがわかっています。(体感でもそう感じますよね)
 
 
なので、夏だったらストレスレベルが高くて、もっと高いストレス解消効果が得られるんじゃないか?みたいな可能性もあるわけですね。
 
 
では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

 

ポイント
  • 自然の中を歩く vs. ジムで歩く vs. 自然の風景をTVで眺めるでストレス解消レベルを比べた
  • ストレスを感じやすい時期には自然の中で歩くのがベストだった
  • 急性のストレスには画面越しに自然を眺めるだけのほうがいいかも
 

こんな感じでしょうか。ひとまず自然のストレス解消パワーは科学的に見てもかなり実証されているので、「何だかストレスが溜まってるな..」と感じる方は近くの自然公園にでも出かけてみてはいかがでしょう?

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赤羽(Akabane)

他にも自然にまつわる研究は豊富で、「自然音はどうなの?」とか今回出てきたように「画面で眺めるだけでも効果あるの?」とか細かいところまで分かっています。興味のある方は続きもどうぞ。

自然の絶大な恩恵はこちらもどうぞ

参考文献&引用

#1 Gunnthora Olafsdottir, Paul Cloke, André Schulz, et al. Health Benefits of Walking in Nature: A Randomized Controlled Study Under Conditions of Real-Life Stress. Environment and Behavior, September 28, 2018.