過去最大規模の研究で判明!二型糖尿病リスクを減らす食事の特徴とは?

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過去最大規模の研究で判明!二型糖尿病リスクを減らす食事の特徴とは?

過去最大規模の研究で判明!二型糖尿病リスクを減らす食事の特徴とは?

今回は「二型糖尿病対策としての食事」についてのお話です。
 
 
生活習慣病といえば!の二型糖尿病ですが、食生活も大いに影響しているのは言うまでもありません。ジャンクフードや砂糖入りのソフトドリンクなどなど…現時点でも発症リスクを高めると言われる食品は結構分かってきています。
 
 
では具体的にどんな食事が二型糖尿対策としてベストなんでしょうか?最新の大規模な研究結果を見てみましょう。
 

二型糖尿病発症リスクを抑える食事・食品の現時点の結論とは?

これは2019年にハインリッヒ・ハイネ大学が発表したアンブレラレビュー(#1)で、53件のメタ分析から【二型糖尿病に効く食事って?】という疑問を総まとめしたものです。
 
 
含まれた研究の内訳を見てみると、ざっとこんな感じです。

 

  • 食生活や食事の質(12件):
  • 食品群(56件):
  • 飲み物(10件):
  • アルコール飲料(12件):
  • 栄養素(32件):
  • 微量栄養素(31件):

 

全体の90%が、年齢や性別、運動習慣、喫煙、BMIなどのメジャーな要素を考慮していて、この点は割と良さげかと思います。
 
 
では早速結果から見ていきましょう。

 

エビデンスレベル高
  • 穀物類の摂取を一日30g、シリアルの繊維質を10g増やすごとに二型糖尿病発症リスクが13%、25%下がった
  • 逆に赤肉や加工肉、ベーコンの摂取量が一日100g、50g、2切れと増えるごとにリスクは17%、37%、107%高まった
  • 清涼飲料やソフトドリンクも一日1杯増えるごとにリスクも26%高まった
 

やはり過去に取り上げたように、全粒穀物あたりは二型糖尿対策として強いみたいですね。この他にも、程々のアルコールも二型糖尿病に効果的と出ましたが、ここはもう少し議論が必要そうです。個人的には、心疾患やがんへの影響も考えると少量に止めるに越したことはないんでは?と思います。
 
 
またウィートブランやチョコレート、ヨーグルト、乳製品全般の摂取量も二型糖尿病リスクと逆の相関が確認されていて、こちらは中くらいのエビデンスレベルでした。
 
 
一方で、意外にも野菜や果物、精製穀物にはこうした相関が見られなかったようで、二型糖尿対策としては全粒の穀物類のほうが優れているという傾向が見られますね。
 

注意点・まとめ

ただし今回の研究にも注意点もあって、次のような点は押さえておくとよろしいかと思います。

 

  • エビデンスが高いのは一部のデータのみ:アンブレラレビューの定番のエビデンス評価だと、全体の5%のみレベル高と評価されて、60%は低、14%はとても低いと評価されている
  • 一部の結果には出版バイアスの恐れがある:米、豆製品、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、炭水化物、ビタミンD、フラバノンなどの結果は都合のいいデータに偏っている可能性がある
  • 結果に影響がある他要素が完全には考慮しきれていない:上で書いたように基本的な要素はほとんどの研究で調整されているものの、考慮しきれていない要素もたくさんある

 

では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

 

ポイント
  • 2型糖尿病対策として最も優秀なのは全粒穀物やシリアルの繊維質
  • 逆に減らすべきものは赤肉、加工肉、ソフトドリンクなど
  • 小~中量のアルコールは効果的かもしれない
 

こんな感じでしょうか。「エビデンス高」と出た結果以外はまだはっきりとしたことは言えない状況で、ひとまず体質的に問題ない方であれば、全粒穀物を攻めてみるのが得策かと思います。

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赤羽(Akabane)

二型糖尿は生活習慣病。食生活はもちろん、運動や睡眠リズムなどでも大きくリスクが変わってくる疾患です。まだ若いという方でも、今回のデータを活用して未来のリスクを軽減させちゃいましょう!一回かかると非常に厄介です。

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参考文献&引用

#1 Neuenschwander M, Ballon A, Weber KS, et al. Role of diet in type 2 diabetes incidence: umbrella review of meta-analyses of prospective observational studies. BMJ. 2019; 366: l2368.