赤羽(Akabane)
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ソフトドリンクを毎日飲んでいると非アルコール性脂肪性肝疾患リスクがなんと〇〇%も…
早速ですが、この問題について最近出た参考になるデータを見ていきましょう。
ソフドリ毎日1杯ペースで非アルコール性脂肪性肝疾患リスクが〇〇倍になる
2019年に澳門科技大學が発表したメタ分析(#1)では、12件の研究から35705名を対象に、砂糖入りソフトドリンクの量と非アルコール性脂肪性肝疾患リスクの相関を調べていました。
まず「ソフトドリンク」の定義とその量についてはっきりさせておくと、ここでは以下のような基準です。
ソフトドリンクの定義
- 砂糖入りのジュースやフルーツジュース、スポーツドリンク、エナジードリンク、炭酸系も含む
量の基準
- 少量…週コップ1杯未満、ほとんど飲まない、月一回以下
- 中量…週1〜6杯、あまり飲まない、週に数回、一日に71mL、週3〜4杯
- 多量…週7杯以上、毎日1杯以上
ちなみに、コップ1杯は150~200mL、6~7杯で1Lの計算ですね。以上を踏まえて結果を見ていくと、こんな感じでした。
- ソフドリを普段から飲む場合は、そうでない場合と比べて非アルコール性脂肪性肝疾患リスクが39%高かった
- 少量だと14%、中量だと26%、多量だと53%と、飲む量が増えるほどリスクも高まった
- 多量のリスクを除いて、結果にばらつきはあまり無くて一貫していた
まとめると、普段からよくソフトドリンクを飲むほど非アルコール性脂肪性肝疾患リスクが高かったんですね。しかも毎日1杯ペースだとリスクは1.5倍に高まったようです。
ではどうしてこんなことが起こるんでしょう?メカニズムとしては、ジュースの砂糖や果糖ブドウ糖液糖に含まれる「果糖」が、肝臓でダイレクトに代謝されるという経路が関係しています。この分、大量に摂りすぎると肝臓に中性脂肪として蓄積されやすくて、結果脂肪肝に繋がる、と。
ちなみに、砂糖や果糖ブドウ糖液糖はお菓子類や調味料なんかにもよく入っていますが、ジュースみたいな液体の方が、知らないうちに過剰摂取になりやすい分たちが悪いです。
注意点・まとめ
今回の結果はRCTを集めた結論ではないので、因果関係は特定できませんが、現時点で分かっている果糖の代謝経路や他のエビデンスを踏まえると、ソフドリがかなり悪さをしていると断言しても良さそうです。
また国の違いなどの影響も受けなかったようですし、結果も割と一貫しているので、飲み過ぎる程肝臓に良くないという傾向も間違いなさそうです。
では最後に今回のまとめを見ていきましょう。
- ソフドリを毎日1杯ペースで飲んでいると、非アルコール性脂肪性肝疾患リスクが1.5倍になった
- 飲む量が増えるほどリスクも高まっていた
- フルーツジュースやスポドリも含まれるので、飲み過ぎに気をつけましょう
こんな感じでしょうか。ジュースの何が恐いって、液体なので知らずにがぶがぶ飲めちゃうところですね。二型糖尿病のリスクもかなり高めますし、減らすというよりは飲まない方が良いかもしれません。
赤羽(Akabane)
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#1 Hongwei Chen, Jue Wang, Zheng Li, et
al. Consumption of Sugar-Sweetened Beverages Has a Dose-Dependent Effect on the Risk of Non-Alcoholic Fatty Liver Disease: An Updated Systematic Review and Dose-Response Meta-Analysis. Int J Environ Res Public Health. 2019 Jun; 16(12): 2192.