【動画】米大学病院の医師ら「COVID-19が感染患者の肺を侵す様子をVRで再現に成功」

赤羽(Akabane)

今回は「新型コロナ感染患者の肺の中をVRで見てみよう」というお話です。

COVID-19が感染患者の肺を侵す様子をVRで再現に成功

新型コロナウイルス(COVID-19)は、重症化すると深刻な呼吸器系疾患を引き起こす恐れがあります。「新型肺炎」とも呼ばれている背景もあって、ひどい場合は呼吸困難に陥ったり人工呼吸器が必要になることも。

ではCOVID-19に感染した患者の呼吸器周りは一体どうなってしまうのでしょうか？この記事では、その様子をVRで再現することに成功した例を紹介します。

COVID-19感染患者の肺はこんな風になっている

2020年3月、ジョージワシントン大学病院の医師らが、COVID-19感染患者の肺の状態を実際のCTスキャンデータに基づいてVR映像で再現することに成功しています。(#1)

以下がYouTubeにアップロードされた動画です。

動画の中では、青色の部分が健康な肺組織、黄色の部分がウイルスに侵食されて炎症を起こしている部分として表現されています。木の枝のように無数に枝分かれして広がっているのが気管支で、その先端の方で森のように茂っているのがウイルスに侵食された部位です。これを見る限り、COVID-19は一部ではなく肺の全体を侵すイメージになるようです。

2つ目の動画は高血圧持ちの59歳男性の肺だそうで、症状が一気に進行して重篤化してしまい、人工呼吸器が必要になってしまったとのこと。医師らによると、人工呼吸器だけでは足らず、患者の呼吸を補助や酸素の入れ替えする別の設備が必要だといいます。

赤羽(Akabane)

やはり上記の症例も、普通の発熱や咳といった症状から、一気に症状が進行して重篤化してしまったようです。動画を見れば、いかにCOVID-19が急速なスピードで肺を蝕んでいくのか？が身に染みて分かるので、まだの方は是非一度ご覧ください。