赤羽(Akabane)
我々の生活の大部分は「習慣」によって形作られています。ということは、何か目標を達成したかったらその為のアクションを習慣化してしまえばいい!…とここまでは分かり切った話ですが、言うは易く行うは難し。そこで今回は、目標達成のための新しいフレームワークを見ていきましょう。
目次
【目標達成の科学】ゴールを手繰り寄せる「3つのE」とは?
目標達成の3つのE「Enlighten(自己省察し)・Encourage(実行プランを立て)・Enable(実行する)」
2009年に心理学者のケネス・ノーワック氏が発表したレビュー研究(#1)では、目標達成までのプロセスを「3つのE」のフレームワークで考えるべきだ!と提唱しておられました。
では早速ですが、件の3つのEを見ていきます。
Enlighten(自己省察し)
この段階では、自己省察を行います。具体的にはこんな感じになります。
目標を達成して得られる自分にとってのメリットって何だろう?
目標達成に活かせる自分の強みやネックになる弱みは何だろう?
目標達成の邪魔になるモノは何だろう?
目標達成に活かせる自分の強みやネックになる弱みは何だろう?
目標達成の邪魔になるモノは何だろう?
Encourage(実行プランを立て)
この段階では、目標に向けてのモチベーションアップや具体的な実行プランの作成を行います。例えばこんな感じになります。
(作ったプランに対して)そのプランは現実的だろうか?
目標と現実とのギャップを埋めるためにどんなことができるだろう?
一日一日のレベルでコツコツ積み上げられることは何だろう?
目標と現実とのギャップを埋めるためにどんなことができるだろう?
一日一日のレベルでコツコツ積み上げられることは何だろう?
また、立てたプランを周りの人に公言したり(パブリックコミットメント)、言葉にすることでより目指すところが明確になったり、程よい緊張感をもって取り組めるとのこと。これは一般的にもよく言われていますね。
Enable(実行する)
この段階では、いよいよ目標に向けてプラン実行をしていきます。具体的にはこんな感じになります。
実行したプランはどのくらい成功しただろう?
結果的にどんなスキル・知識・経験が見についただろう?
プランを継続するにはどんなことが必要だろう?
結果的にどんなスキル・知識・経験が見についただろう?
プランを継続するにはどんなことが必要だろう?
まとめ
赤羽(Akabane)
「3つのE」で強調されていることは、当サイトでも過去に取り上げた以下のテーマとリンクしています。最初に目標までのプロセスや障害を見定め、そこに至る道のりを現実的かつ具体的に書き出し、それを毎日着実に実行していく。そして得られたフィードバックを踏まえて、次回以降に活かす。今回のようなフレームワークは、こうした当たり前だけど難しいことのハードルを下げるうえでは有効かと思います。
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参考文献&引用
#1 Nowack, K.. “Leveraging multirater feedback to facilitate successful behavioral change.” Consulting Psychology Journal: Practice and Research 61 (2009): 280-297.