【図解】日替わり断食の定義とは?「一日食べて一日断食」は厳密には間違っている?

日替わり断食の定義とその効果とは?「一日食べて一日断食」は厳密には間違っている?

赤羽(Akabane)

今回はプチ断食の一種「日替わり断食」についてのお話です。

日替わり断食の定義とは?「一日食べて一日断食」は厳密には間違っている?

そもそもプチ断食とは、ガチな断食の緩いバージョンみたいなもので、カロリー制限より楽だ!と最近人気のダイエット法です。

細かい種類がいっぱいあるんですが、詳しくは記事最後の関連記事にて紹介しています。一旦先へ進みましょう。

一日食べて一日断食?日替わり断食の定義とは

2016年のメタ分析(#1)から引用すると、日替わり断食とはこんなものです。

日替わり断食では、断食日が設けられて、この間は大抵実践者の一日に必要なエネルギー量の25%(基本800kcal/日以下)の食事であれば許される。そして翌日には普段通りの食事日が設けられ、この間は自由に飲み食いしてもよい。[筆者訳]

実際に実証研究を見てみても、断食タイムに400~800kcal程度までのカロリー摂取が許されているケースがちらほら。この点は試してみて、お好みで調整すればよろしいかと思います。

で問題は、日替わり断食のタイムスケジュールが紛らわしいというところ。例えば日替わり断食の一般的なイメージはこんな感じでしょうか。

日替わり断食の定義とその効果とは?「一日食べて一日断食」は厳密には間違っている?

画像のように、日替わり断食はよく「一日食べて一日断食するプチ断食だよ」と紹介されるんですが、厳密に見てみるとこうではないでしょうか?

日替わり断食の定義とその効果とは?「一日食べて一日断食」は厳密には間違っている?

画像は、健康な暮らしの例として、以下の3箇条を守った場合の日替わり断食スケジュールです。

  • 夜食はなし
  • 8時間睡眠
  • 食事日の食事は朝8時~夜8時まで

つまり、健康な暮らしに日替わり断食を取り入れようとすると、どうしても36時間くらい断食タイムが生まれてしまうんですね。

だからどうなんだ?という話になりますが、私が思うに、36時間の断食タイムはプチ断食の領域を外れて非常に過酷だということ。長期的な安全性をチェックした研究も出ていないので、上記スケジュールで取り組む際はやはり800kcalくらいまでの間食は必須ではなかろうか?と思います。

まとめ

では最後に今回のまとめです。

ポイント
  • 日替わり断食は「一日食べて一日断食する」プチ断食の一種
  • ただ一般的な健康な暮らしに組み込むとどうしても36時間の断食タイムが生まれてしまう
  • その場合は実験で行われているように断食タイムにも800kcalまでのカロリー補給が必要かも

こんな感じでしょうか。日替わり断食の定義の微妙な紛らわしい部分と、大まかなやり方がわかればOKだと思います。

赤羽(Akabane)

次回は日替わり断食に絞った実際の健康効果を見ていきます。興味のある方は以下も併せてご覧ください。ちなみに私は「リーンゲインズ」というタイプのプチ断食を1年半くらい実践中です。

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参考文献&引用

#1 B. A. Alhamdan, A. Garcia‐Alvarez, A. H. Alzahrnai, et al. Alternate‐day versus daily energy restriction diets: which is more effective for weight loss? A systematic review and meta‐analysis. Obes Sci Pract. 2016 Sep; 2(3): 293–302.