ただのメンタルトレーニングではない?瞑想がフィジカルにもたらす5つの効果

2019年4月29日マインドフルネス, 体の仕組み, 瞑想, 考察編

大企業CEOも実践。世界中で瞑想が流行っている

瞑想 

ここ最近はずっと瞑想が流行っていますね。それに伴って瞑想を取り上げる研究も続々発表されておりまして、科学的にもかなりホットな分野であります。実際にアップルの創設者スティーブ・ジョブズが実践していたことでも有名で、いろんな名立たる大企業のCEOらがこぞって瞑想をし出したこともありました。
 
 
瞑想が流行るきっかけとなったのは「瞑想は脳を変える!」みたいな話でしょうか。例えば、ハーバード大学のニュースウェブにも掲載された研究(#1)では、
 

  • たった8週間の瞑想プログラムに参加するだけで脳の海馬の灰白質が分厚くなった!

 
との結果が出ていたり。海馬は記憶を司る部位なので、この結果から「瞑想は脳の認知機能を高める!」という解釈になるんですね。

「瞑想」のフィジカルへの5つの恩恵

といったところで、今回は「瞑想はフィジカルにも効くぞ!」という話を少々。参考は2017年にメルボルンの教授らが発表したメタ分析(#2)でして、瞑想は身体にどんな効果があるのか?をまとめた大作。中身をザっと覗いてみると、
 

  • 45件*の瞑想に関するRCT研究を精査
  • 各研究の参加者数は5~136名
  • 期間は3~8週間で終わる研究が大半
*瞑想のタイプ
28件..オープンモニタリング(マインドフルネス瞑想、気功、マインドフルネスストレス軽減法など)
8件..集中瞑想(キルタンクリヤ、歩行瞑想、呼吸瞑想、ボディスキャンなど)
10件..超越瞑想(原初音瞑想など)
 

こんな様子。全体で実験期間は短めなので、今回出たフィジカルへの効果はどちらかというと即効性重視ですね。ちなみに1回たった6時間で終わり、なんていう超短期の実験もあったりして研究間の期間のバラつきは大きい模様。その上で瞑想のフィジカル面への効果全体をまとめると、

 

  • 血中コルチゾールレベル(ストレスホルモン)
  • 炎症性サイトカイン(CRP,TNF-α)
  • 血圧全般
  • 中性脂肪
  • 安静時心拍数

 

これら5つを優位に改善してくれるようです。中でも安静時心拍数とコルチゾールへの効果はなかなか信頼できるもので、瞑想は短期間でストレスを下げて心を落ち着かせてくれると考えられるんではないでしょうか。
 
 
ちなみに、瞑想の種類ごとに分けてみるとどの種類でも割とフィジカル面のメリットは得られた様子。科学的には実例が多い自己洞察瞑想が現時点で一番効果が確立された瞑想ですが。
 
 
更に瞑想のフィジカル改善効果は誰にでもあるのか?については学生から特定の患者まで幅広い人を対象にしていたようで、特定の人にしか効かないなんてことは無さそうです。

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赤羽(Akabane)

まとめると、瞑想は血圧や心拍数など自律神経系に効く!というのは間違いなさそう。+αで炎症にも効いてアンチエイジング効果が見込めるかも、といった程度でしょうか。今後は具体的なやり方などを書いていこうと思います。

 

参考文献&引用

#1 The Harvard Gazette,”Eight weeks to a better brain”,accessed on 9th Mar 2019.
https://news.harvard.edu/gazette/story/2011/01/eight-weeks-to-a-better-brain/

#2 Pascoe MC, Thompson DR, Jenkins ZM, Ski CF,”Mindfulness mediates the physiological markers of stress: Systematic review and meta-analysis“,J Psychiatr Res. 2017 Dec;95:156-178.