赤羽(Akabane)
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健康に長生きするための「DEEP」とは?危険因子を一目で把握して今日からできる対策リスト
早速ですが、2019年にドイツ神経変性疾患センターが発表したレビュー研究(#1)を参考に、見ていきましょう。
神経変性疾患はじめ寿命に影響する疾患に立ち向かう「DEEP」の4つの要素
まず「DEEP」についてですが、これは神経変性疾患を代表に、寿命に大きなインパクトを与える疾患に立ち向かう力をつけよう!という目的で作られました。
でそのための「DEEP」の4要素は次のようになっています。

(#1)を参考に筆者作成。
ちなみにそれぞれの定義はこんな感じです。
- 食事(D):肉体的に体が何かを取り込むこと全般を指す
- 教育(E):感覚的、認知的、感情的なインプットを指す
- 運動(E):体を動かすことやそれにまつわること全般を指す
- 目的(P):個人の内側、外側の世界を象るあらゆる活動を指す
そしてこれら4つの要素をそれぞれ詳しく見ていくと、次のようなリストが出来上がります。

(#1)を参考に筆者作成。
ここであがっているリストは、エビデンスの強弱や多少はありますが、どれも科学的なバックアップがあるもの。個人的には、「程々のお酒」って本当に良いのか?と思うところがありますが、概ね頷ける内容かと思います。
ちなみにこのチャートを「イン/アウトプット」「心/体」で分類すると、こんな感じですね。

(#1)を参考に筆者作成。
「教育」で色々なインプットをして知識や学力をつけながら、「食事」で体に取り込むものに気を付けつつ、「運動」でしっかり体へのアウトプットも忘れない。それでこれらの要素から得たものを「目的」にどんどん付け加えていく。こんな感じでしょうか。
最後に、この研究で研究者が強調していらっしゃるポイントは、「全体をカバーしきれる一つの万能策はない」ということ。つまり、上のリストを幾つか同時に実践して初めて効果を実感できるだろう、と。
赤羽(Akabane)
食事






教育





運動







目的






参考文献&引用
#1 Kempermann G. Making DEEP Sense of Lifestyle Risk and Resilience. Front Aging Neurosci. 2019; 11: 171.